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デザイン住宅は高い、というイメージが一般的です。実際、デザイン住宅の価格相場は、ふつうの建売住宅と比べても高い傾向にあります。
定義があいまいであるため、デザイン住宅の価格相場を明示することはできません。しかし、デザインを重視する分、戸建てよりも注文住宅の価格相場により近いと考えてよいでしょう。
ちなみに以下は、主要エリアの注文住宅の価格相場です。
エリア | 住宅面積(㎡) (土地付注文住宅) |
建設費用(万円) | 土地取得費(万円) |
---|---|---|---|
首都圏 | 107.2 | 2,911.7 | 2,220.9 |
近畿圏 | 112.7 | 2,965.4 | 1,693.1 |
東海圏 | 114.5 | 3,104.9 | 1,274.3 |
その他地域 | 112.8 | 3,068.1 | 912.3 |
デザイン住宅はふつうの建売住宅より高めです。しかし、押さえるべきポイントにお金をかけ、こだわらない部分でとことんコストを削減するというように、メリハリをつけて設計してもらえば、低予算でも質の高いデザイン住宅を建てることができます。
業者選びの際は、まず予算を明確にし、その中で希望を叶えてくれる業者を探すとよいでしょう。規格住宅が中心の大手ハウスメーカーでは難しいかもしれませんが、地域密着型の堅実な経営をしているデザイン住宅会社であれば、予算内での柔軟な対応が期待できるはずです。
ただ、住宅の価格というのは、間にどれくらいの下請け業者が入るかによって大きく違ってきます。
少し乱暴な例ですが、設計事務所に依頼するか、工務店・ハウスメーカーに依頼するかによっても、家づくりにかかる費用の内訳は異なります。
設計事務所の場合、デザイン・設計に専門的に請け負い、施工は下請けか、業務提携している工務店が担当します。間に業者が入る分、中間マージンが発生してしまうわけです。
もちろんデザインを重視したい場合は、分業体制の方がいいものができる可能性は高いでしょう。
コストを重視するかデザインを重視するかは、予算や希望によって違ってくるかと思います。
しかし、依頼する業者がどういった仕組みで家づくりを進めていくかを理解しておかないと、不要なところで出費がかさんでしまうということも考えられます。
工務店・設計事務所・ハウスメーカー、どこを選ぶにしても、かかるコストの内訳にしっかり目を向けられることをおすすめします。